OPSってなんですか?
今日は試合もなかったので、ちょっと指標的なものを緩く説明していきたいと思います。
タイトル通りOPS(おーぴーえす、おぷす)を取り上げます。
ここではかなりふんわり説明するので、詳しく知りたい方、興味がある方はwikipedia等に詳細な解説があるのでそちらをご覧いただいたほうがいいかもしれません。
さてOPSとはなんぞやって話です。
最近は割と一般的な数字として扱われるようになり、各種サイトの選手打撃成績等にも記載されていることがほとんどです。
この数字は、打者を評価するもので
出塁率と長打率を足した数字になっています。
出塁率が.350、長打率が.450の選手ならOPSは.800となります。
ここで注意が必要なのは、長打率という単語。
これは打者が長打を打つ確率ではなく、打者が安打を打った時に平均でどれだけ塁を進めたか、という数字で長打が出る確率では無いということです。
字面的に勘違いしやすいので注意。
計算式は塁打数÷打数となります。
塁打数とは、単純に安打なら1、二塁打なら2、三塁打なら3、本塁打なら4です。
例えば、10打数中、本塁打1、二塁打1、安打1だとすると、この選手の長打率は
(塁打率数1+2+4)÷(打数10)=0.700
となります。
もし20打数で20本塁打の選手が居れば長打率は4.000となります。
出塁率はその名の通り、四死球含め塁に出る確率です。
計算式は(安打+四死球)÷(打数+四死球+犠飛)となります。
気を付けたいのが、犠打(犠牲バント)は計算には含めません。
これを入れてしまうと、バント職人みたいな選手の出塁率がダダ下がりしてしまうので。
シーズン打数550、200安打、四球60、死球5、犠飛3の選手の出塁率は
(200+60+5)÷(550+60+5+3)=.4288025・・・
となります。
この長打率と、出塁率を合計したものがOPSという指標になります。
めっちゃ簡単に言えば高ければ高いほど打者として優れている
と思っていただけるといいかと思います。
なんでこんなに最近持てはやされているかと言えば、得点に対する相関関係がめちゃめちゃ高いということから、近年頻繁に持ち出されることになりました。
相関関係は1に近付けば近付くほど相関が強いとされており、OPSの相関係数は
0.941、打率の相関係数が0.776です(1980~2010のデータ)
相関関係の話は自分も説明できるほど詳しくない上に、めっちゃ長文になりそうなので割愛させていただきます。
で、実際どのくらいならいいバッターっていえるの?
ですが、OPSを考案した人がランク評価しており、以下のようになります
ランクA・素晴らしい・0.900以上
ランクB・非常に良い・0.8334~0.8999
ランクC・良い ・0.7667~0.8333
ランクD・波 ・0.7000~0.7666
ランクE・平均以下 ・0.6334~0.6999
ランクF・悪い ・0.5667~0.6333
ランクG・非常に悪い・0.5666以下
といった感じです。
ざっくり0.800超えてたら良いバッターといっていいかと思います。
もちろん、色々指摘されている問題もあります。
走塁能力が軽視されている、長距離バッターが優遇されている、等々。
またOPSから更に制度を高めたOPS+という指標も最近出てきた・・・らしいです。
ごめんなさい、OPS+については本当に全く無知なので勉強しときます。
ただやはり野球という競技は色々なシチュや戦略が複雑に絡み合うスポーツなので、なかなか1つの数字で選手を測る・・・というのは難しいですし、だからこそ指標の世界は
右往左往して毎年のように新しい指標が生み出されるんですよね。
奥が深い。
すみません、軽く説明するつもりが結構長々と書いてしまいました。
このブログを読んだ方がまた一つ新しい楽しみを見出せたらいいなと思っています。
それではこのへんで。
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